国内株と海外株の違いを初心者向けに解説
国内株と海外株の違い(ざっくり要点)
- 取引時間は「国内=日中」「海外=夜間〜早朝(日本時間)」で大きく異なる
- 税金は共通点が多いが、海外株は現地の源泉徴収が絡む場合あり(外国税額控除の検討)
- 情報アクセスは国内の方が容易。海外株は英語情報や時差への慣れが必要
- 分散投資・成長市場へのアクセスを狙うなら海外株が有力候補
取引時間の違い(時差の影響)
代表的な取引所の日本時間と現地時間の例です(サマータイム等で前後する場合があります)。
| 取引所 | 取引時間(日本時間) | 取引時間(現地時間) |
|---|---|---|
| 東京証券取引所(TSE) | 9:00〜15:00 | 9:00〜15:00 |
| ニューヨーク証券取引所(NYSE) | 22:30〜5:00(翌日) | 9:30〜16:00 |
| ナスダック(NASDAQ) | 22:30〜5:00(翌日) | 9:30〜16:00 |
| ロンドン証券取引所(LSE) | 17:00〜1:30(翌日) | 8:00〜16:30 |
海外株は夜間帯の取引が中心になるため、生活リズムや情報収集のタイミングも合わせて考えるのがコツです。
税金の違い(国内株 vs 海外株)
| 項目 | 国内株 | 海外株 |
|---|---|---|
| 譲渡益(売買益) | おおむね同率課税 | おおむね同率課税 |
| 配当 | 国内課税 | 国内課税+現地源泉徴収が生じる場合あり |
| 源泉徴収 | 特定口座(源泉あり)で自動処理 | 現地源泉+国内分。確定申告で外国税額控除を検討 |
| 確定申告 | 特定口座(源泉あり)利用なら不要 | 内容によって必要(口座種別・配当の有無などで変わる) |
※ 税制は変更される場合があります。実際の申告可否・税率は公式情報や税務署・税理士へご確認ください。
海外株を検討する主な理由
- 成長市場へ直接アクセス:米国・欧州・新興国など、世界の成長企業に投資できる
- 地域分散の効果:国内リスクに偏らないポートフォリオ設計が可能
- 配当文化の厚み:国や企業によっては配当重視の方針が多く、インカム狙いの選択肢が広い
- 将来産業の多さ:テック、ヘルスケア、再エネ、AI など成長テーマに幅広くアプローチ
一方で、情報取得や為替リスク、取引時間(時差)への慣れは必要。小額から段階的に慣らす運用が安心です。
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海外株に強い証券口座の記事です(公式リンクあり)。
よくある質問
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夜間の取引は眠い…対策は?
指値の活用や、時間外・予約注文機能の活用が有効です。無理のない時間帯の市場へ分散するのも手です。 -
為替リスクはどう考えればいい?
長期では為替も収益に影響します。分散投資・積立・ヘッジ商品など、自分の方針に合う方法を検討しましょう。